世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果



 恐る恐る音のした方向を見ると、見覚えのあるジャージを着た男子がその場に倒れていた。
 その横には自転車がドミノの様に倒れていて、自転車に突っ掛かって転んだことが予想できる。



「あ、あの、大丈夫ですか?」



 あかりが駆け寄り声を掛けると、その男子はゆっくりと顔を上げた。



「…………あかりさん、こんにちは」
「え、清谷くん!?」




***
< 198 / 267 >

この作品をシェア

pagetop