世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1
「すみません。せっかくですけ……ど……」
隼也が断ろうと言葉を繋いでいくと、あかりはまるで怒られた犬のようにしょんぼりとしていく。
総一郎は黙って目を見開き、隼也は口角をひくつかせた。
めちゃくちゃ罪悪感を感じる。
「そっか……金井くんもやることあるもんね」
せっかくの誕生日なのにこんなしょぼん顔を見せられたら、例えあかりに恋をしていなくとも出せる答えは一つだった。
「行きます」
「隼也、行こう」
あかりを悲しませたくない総一郎も同意する。
そしてここから隼也は、無自覚で距離がバグっているなぜ付き合っていない謎な二人に振り回されることになる。
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