世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1
だから総一郎は、無意識にあかりともっと一緒に居られる方法を考える。
あかりもあかりで、総一郎はご飯は食べたのか、疲れていないのか。あわよくば今日も……ダメダメそんなのお母さんが心配する。と、心の中のお世話魂と戦っていた。
しばらく見つめ合った後、あかりの大きなきらきらした瞳にたまらなくなり、先に口を開いたの総一郎だった。
「あの」
「うん! ……なに?」
「俺、困ってる」
「へ」
「……困ってる」
「うん……?」
じいっと自分を見下ろし、困ってると連呼する総一郎に、あかりは眉を下げて首を傾げる。食べている時以外表情豊かでない総一郎の顔からは、何も読み取れない。
あかりは考える。そして、ハッと思い出した。