世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1
『困ったら遠慮せずいつでも来てね』
今朝言った自分の言葉を。
あかりの胸は、自分の言葉を間に受けてくれてここに来てくれた、頼ってくれた総一郎の行動にぎゅんぎゅんしていた。
勿論、それは異性としてではない。年下の素直な可愛さにだ。
「困ってるんだねっ……! 了解! 入って! 相談聞くよ! ご飯一緒に食べながら聞くよ!」
「! ありがとう……」
パァッと雰囲気を明るくする総一郎に、あかりの心は可愛いで埋め尽くされる。
三つ子達とは違う可愛さだ。三つ子は思ったことをはっきり言うから、こういう感じは新鮮だ。