世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1



 こんな食べ盛り伸び盛りの、多分部活男子が一人暮らし? 疲れてクタクタで帰ってきて、それから冷たい部屋で何もかも自分でするの? 疲れた身体を引き摺って。


 もしかして、それでこの前間違えて家の前で寝てたの……? いやいや、たまたまかもしれないし。本当は家事ができるタイプかもしれない。


 と、あかりは自分をなんとか落ち着かせる。


 そして、借りてきた猫のようにダイニングの席に座りキョロキョロ部屋を見回す総一郎に質問をする。



「普段、ご飯は作ってるの?」
「スーパーかコンビニ」
「……洗濯とかは?」
「なんとか」
「……お風呂は?」
「基本シャワー」
「……眠れてる?」
「なんか最近寝苦しい気もする」
「この前うちの前で寝てたのは……?」
「なんか、疲れと眠さのピークがくると、たまに行き倒れる」
「ええええ〜」



 今度こそ頭を抱えたあかりに、総一郎はギョッと目を大きくする。あかりにとって、この年頃の男子には、元気いっぱいでいてほしいという願望がある。


 

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