世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1
それに、この温かく優しい人と、もっと一緒にいられる。総一郎は、ゆっくりと口を開いた。
「……俺のお世話、してくれんの?」
「っ! するするっ、いっぱいするよ!」
「俺、ここに帰って来るよ? ほんとにいいの?」
「嬉しい!」
「そう。それなら、お願いします」
「っっっ……!!」
喜びのあまり、顔を赤くして口を手で覆うあかりを見て、総一郎はキュッと結んでいた唇の端を、ゆるりと上げる。
あかりはそれを見て、キラッキラの笑顔になる。ずっと無表情だった総一郎の笑顔を見られて、あかりの心は満たされた。
「お礼とか食費とか……あとで」
「いらない」
「なんで」
「お礼は身体で払ってもらいます」