世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1



 部活後、もう辺りは暗い。総一郎は腹減りと疲れから、ふらふらになりながらもマンションを目指す。


 最近あかりが部活前に食べる用の弁当を作ってくれるから、行き倒れることも無くなったが、やはり動けば腹は減る。高校生男子の胃袋は無限だ。
 

 住宅街のあちらこちらから香ってくる晩御飯の香りをすんすんと嗅ぎながら、今日のあかりが作ってくれるご飯はなんだろうと頬が自然と緩み、歩くスピードも速くなる。


 マンションにたどり着きホッとした時、ふと宅配ボックスの前でウロウロする不審な男が目に止まった。




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