世話好き女子がクーデレ男子を愛育した結果 1




 しかし、エレベーターに乗ってあかりの部屋にたどり着き、玄関の扉を借りた合鍵で開けた時、妙な違和感があった。


 ──そうだ、いつもは帰って来るなり、おかえりと犬のように駆け寄って来るあかりの姿がない。



「あかり?」



 リビングに進むと、テーブルにチャーハンとスープが。そしてその横にメモがあり『体調が悪いから先に寝てるね! お風呂も沸いてます。いつもお疲れ様!』と書かれている。


 そうか、体調が悪いのか。熱があるとか? 今朝は元気そうだったのに。



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