僕は彼女の幸せを願う
「あれ?この時計遅れてない?」

「え、まじで!!?やばい!!」

子供たちは僕を見るなり、慌てて帰っていった。

ごめんね。だからやりたくなかったんだ。

彼女を見た。

彼女は不思議そうに僕を見た後、僕に向かって微笑んでくれた。

「ありがとう」

そんな声が聞こえた気がした。

そして彼女と彼氏は公園を去っていく。

その後ろ姿を見ながら、僕は彼女の幸せを願った。

僕は時の番人だ。

今日も誰かの幸せを願っている。

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