もふもふになっちゃった私ののんびり生活 ~番外編
冬のある日
転生して七年目のある冬の日のことだった。
いつものように朝起きて、貯蔵庫の果物を食べて森へ行こうと外に出ると、いつもよりも冷え込んでいた。
そうか、今、冬だもんね。結界のお陰で大分緩和されているけれど、毎年それも弱まるからどんどん寒くなるんだろうな。おお、吐く息も白い!
とりあえずセフィーに朝の挨拶をしようとポテポテと緩やかな丘を精霊樹へ向かって登っていると。つい自分の吐く白い息に気をとられてつまずき、コロンと転がった。
そのまま斜面をコロコロと転がり落ちていき、ポンっとバウンドしてもボテッと腹ばいで止まった。
まあ、コロコロ転がるのはいつものことなのだが、なんだかいつもよりも全く痛くなかった。
そう、着地ももふんっていう感じだったのだ。
んん?と尻尾でパシパシ地面を打ちながら考えていると、その尻尾もふんもふんとバウンドしていることに気づき、ハッと、自分の身体を見下ろしてみると、そこにはいつもよりも更にもっふもふな胸毛があったのだ!
『セフィー!セフィー!ねえ、もしかして私、すっごくもっふもふになっていない!』
また転がりそうになりながらタッタカ走って丘を登って精霊樹の根元につくと、セフィーを大声で呼ぶ。
するとすぐに精霊樹から出て来てくれたセフィーに、とっても呆れた顔をされた。
「いや、ルリィはいつでももふもふですよ」
『いやいや、いつもよりも、いつの間にか更にもっふもふになってる気がするんだけどっ!!』
なんだか自分で何を言っているのか分からなくなって来たけど!
「ああ、もしかして気づいていなかったんですか?今は冬ですからね、冬毛になっているんですよ」
『ええっ!!私って、冬毛に生え変わる種族だったのっ!!』
転生してもう七年も経っていて、何を今更と言われようと、転生して七年、全くそんな感じはしなかったのだ。
『だって、毛がごっそり抜けたことなんて、一度も無かったから、夏毛と冬毛に生え変わらないと思っていたんだけど!』
いつものように朝起きて、貯蔵庫の果物を食べて森へ行こうと外に出ると、いつもよりも冷え込んでいた。
そうか、今、冬だもんね。結界のお陰で大分緩和されているけれど、毎年それも弱まるからどんどん寒くなるんだろうな。おお、吐く息も白い!
とりあえずセフィーに朝の挨拶をしようとポテポテと緩やかな丘を精霊樹へ向かって登っていると。つい自分の吐く白い息に気をとられてつまずき、コロンと転がった。
そのまま斜面をコロコロと転がり落ちていき、ポンっとバウンドしてもボテッと腹ばいで止まった。
まあ、コロコロ転がるのはいつものことなのだが、なんだかいつもよりも全く痛くなかった。
そう、着地ももふんっていう感じだったのだ。
んん?と尻尾でパシパシ地面を打ちながら考えていると、その尻尾もふんもふんとバウンドしていることに気づき、ハッと、自分の身体を見下ろしてみると、そこにはいつもよりも更にもっふもふな胸毛があったのだ!
『セフィー!セフィー!ねえ、もしかして私、すっごくもっふもふになっていない!』
また転がりそうになりながらタッタカ走って丘を登って精霊樹の根元につくと、セフィーを大声で呼ぶ。
するとすぐに精霊樹から出て来てくれたセフィーに、とっても呆れた顔をされた。
「いや、ルリィはいつでももふもふですよ」
『いやいや、いつもよりも、いつの間にか更にもっふもふになってる気がするんだけどっ!!』
なんだか自分で何を言っているのか分からなくなって来たけど!
「ああ、もしかして気づいていなかったんですか?今は冬ですからね、冬毛になっているんですよ」
『ええっ!!私って、冬毛に生え変わる種族だったのっ!!』
転生してもう七年も経っていて、何を今更と言われようと、転生して七年、全くそんな感じはしなかったのだ。
『だって、毛がごっそり抜けたことなんて、一度も無かったから、夏毛と冬毛に生え変わらないと思っていたんだけど!』