離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
「うわっ、和歌。君はいったいどうしてここに?」

 珍しく取り乱した様子の慶次さん。彼は慌てたように体を起こした。おかげで彼のたくましい上半身がよりいっそう露わになる。

 わたしは慌てて顔を背けた。

「白木の家に帰ったんじゃなかったのか?」

 いきなりわたしの肩を掴(つか)み、顔を近づけてきた。いや、もう刺激が強すぎる。

「服! 先に服を着て!」

 わたしはベッドから飛び降りて、リビングに逃げ出した。

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