幸せな呪い

このニュースに関するコメント欄をそのまま見ていたら、信じがたい言葉が沢山飛び交っていた。

「無理して学校へ通わなくてもいいんじゃない? どうせ将来働くこともできないんだろうし」

「新生児医療が発達することで、こういう問題も起こるとは」

「この子達が生きている意味って何?」

もちろん、反論も多かったけれど、強い言葉で攻撃してくるコメントがどうしても目立ってしまう。
中でも『いいね』が多かったのがこの意見で、私は冷静でいられなくなった。

『医ケア児は社会のお荷物。家族が介護していたら、働き手がひとり減ってさらにお荷物が増える』

気付いたら、そのコメントにこう返信していた。

『色々な理由で人生の途中から医ケアが必要になった子どももいます。もしかしたら、あなたやあなたの大切な人が将来人工呼吸器や胃ろうを必要とするようになるかも知れません。そうなった時、自分や大切な人のことを社会のお荷物だと思ったら、悲しくなりませんか? 障がいをもつ人と共に、誰もが安心して生活できる社会の実現を目指した方が、みんなが幸せになれると私は考えます』

思いのままにコメントし、そのまま送信してしまった。

それからたった数時間で、炎上してしまうとも思わずに。
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