シングルマザー・イン・NYC
確かにそうだ。
頭脳明晰な篠田さんなら、状況からすぐに察知しそうなものだが。

「イツキはあの後、ワシントンD.C.を訪問したの。それで博物館で買ったお土産を慧に送ってくれて。ケイ、いまだに持ち歩いているわよね。ブラちゃん。やっぱり親子だから、好みが合うのかしら――これ、その時に同封されていた手紙」

カミーユさんは、クラッチバッグから取り出した白い封筒をテーブルに置いた。

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