シングルマザー・イン・NYC
「日本だと、父親と母緒はそうやって呼び合ったりするんだよ。特に子供の前では」
「ふうん。不自然」
『そう? じゃあ、どう呼んだらいい?』
「希和と樹」
『そっか。希和、どうする? 俺のこと、樹って呼ぶ?』
「ええー。それはちょっと抵抗ある。私は『樹さん』にする。外国人の前では呼び捨てで仕方ないけど」
『じゃあ、それで決まりかな。いい、慧?』
「いいよ」
『パッキングはした?』
「うん」
『気を付けておいで。空港には迎えに行くから』
「わかった」
『希和、何か用意しておく物はある?』
私たちはまず、篠田さん――樹さんのマンションに泊めてもらうのだ。
「特には。必要なものがあれば自分たちで買いに行くよ。探検を兼ねて」
『そうだな。じゃあ長旅、気を付けて。会うのを楽しみにしてる』
「じゃあねー」
日課のzoom終了。
「ふうん。不自然」
『そう? じゃあ、どう呼んだらいい?』
「希和と樹」
『そっか。希和、どうする? 俺のこと、樹って呼ぶ?』
「ええー。それはちょっと抵抗ある。私は『樹さん』にする。外国人の前では呼び捨てで仕方ないけど」
『じゃあ、それで決まりかな。いい、慧?』
「いいよ」
『パッキングはした?』
「うん」
『気を付けておいで。空港には迎えに行くから』
「わかった」
『希和、何か用意しておく物はある?』
私たちはまず、篠田さん――樹さんのマンションに泊めてもらうのだ。
「特には。必要なものがあれば自分たちで買いに行くよ。探検を兼ねて」
『そうだな。じゃあ長旅、気を付けて。会うのを楽しみにしてる』
「じゃあねー」
日課のzoom終了。