シングルマザー・イン・NYC
「希和、印鑑その他、婚姻届け出すのに必要なもの、今、全部あるよな?」
「うん」
樹さんの指示に従って必要な書類を整え、必要なものは持ってきた。
「よし。俺の部屋は、ここから歩いて五分くらいだから、帰宅する前に提出してしまおう。邪魔が入るといけないから」
「えっ、今?」
「うん」
「でも区役所、もう営業時間終わってるんじゃ……」
庁舎の窓にまばらに灯かりがついてはいるが、お役所は大体五時くらいまでだったはずだ。
「大丈夫。港区は本庁舎なら婚姻届、いつでも出せるから」
そうなんだ。
お役所はその辺、柔軟対応なのか。
そんなわけで私たちはタクシーを降りると、時間外窓口に行き、無事婚姻届けを提出した。
慧は眠ったままで、樹さんの腕の中。
私は自分と慧のスーツケースをガラゴロと引きずって。
「うん」
樹さんの指示に従って必要な書類を整え、必要なものは持ってきた。
「よし。俺の部屋は、ここから歩いて五分くらいだから、帰宅する前に提出してしまおう。邪魔が入るといけないから」
「えっ、今?」
「うん」
「でも区役所、もう営業時間終わってるんじゃ……」
庁舎の窓にまばらに灯かりがついてはいるが、お役所は大体五時くらいまでだったはずだ。
「大丈夫。港区は本庁舎なら婚姻届、いつでも出せるから」
そうなんだ。
お役所はその辺、柔軟対応なのか。
そんなわけで私たちはタクシーを降りると、時間外窓口に行き、無事婚姻届けを提出した。
慧は眠ったままで、樹さんの腕の中。
私は自分と慧のスーツケースをガラゴロと引きずって。