アイドルに仕えるなんて冗談じゃない‼︎
「レナ、ちょっと来なさい」
清々しい朝。2階で支度をしていると
お父さんの声が下から聞こえた。
私を呼んでる。
「ちょっと待って〜」
胸の方まである黒髪を一つにまとめ
前髪を整え、よし、準備完了!
お父さんの話が気になって
朝から階段を早足で下る。
下に着くとテーブルこの上には
いつも通りの朝ごはんが置かれてた
「美味しそう〜、いただきます!!」
お父さんの向かい側に座り、手を合わせた。
まずは味噌汁から。お決まりだ。
味噌汁を飲んでいる時、お父さんが口を開いた。
「レナ、バイト探してたよな?」
「ん?そうだけど…?」
高校に入って、すぐにバイトをやりたかったが
いいバイトが見つからず。時間の流れは早いもので、探し始めてもう半年が経とうとしていた。
「お父さん、レナにピッタリのバイト見つけたぞ!後で場所送るから今日の放課後にでも、訪ねてみるといいよ」
いつもより少しテンションの高いお父さんに少し笑ってしまう。
「わかった!ありがとう…!どんな仕事なんだろう」
朝からワクワクが止まらなかった。初めてのバイト、初めての環境。とても素敵な場所だといいなと願いを込めながら、お母さんの作った朝ごはんを、精一杯口に詰め込んだ。