焦点を合わせて
1 再会
白夜は私を強引に引っ張っていく。




「ねぇ、ちょっと待ってよ、意味わかんないし」




「…」




「ねぇ!聞いてる?」




「…」




「!わかった!私のこと恨んでるから友達を1人も作らせない気なのね!」




「…恨んではない」




白夜は突然立ちどまり、振り返った。




髪がフワッと風になびかれて綺麗な顔が見えた。




「…本当に綺麗な顔。なんでそんなに勿体ないことしちゃうのかな…」




「日和は俺の顔好き?」




「好きだよ、白夜の顔」




あれ?なんか話ズレてる?




「そっか」




白夜の口角が緩んだ。




久しぶりに見た白夜の笑顔、破壊力が…
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