焦点を合わせて
とりあえず私はリビングで待たせてもらった。




白夜ママはもう仕事に行ってしまった。




私はとりあえず椅子に座ってぼーっとしてた。




『日和にキスしたかったから』




あの声がずっと響く。




「お待たせ」




「あっ、うん、えっと、朝食は?」




白夜の方を見ると昨日とは打って変わって制服が似合う色男だった。




私はずっと眺めると心臓に悪いと思い、パッと目を逸らした。




「…朝食はパン食べる」




白夜は5枚切りの食パンを袋ごと持った。




「えっ、今食べないの?」




「ゆっくり食べたら遅刻しそうだから」




「そっか」




「ん」
< 20 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop