焦点を合わせて
白夜が突然手を差し出した。




「何?」




「鍵」




「え?」




「母さんもいいって言ったから。合鍵」





「あっ、合鍵!?なんで!?」




「だって起こしに来てくれる時に母さんいなかったら開けられないじゃん」




「いや、1人で起きればいいじゃん」




「やだ。日和に起こしてもらいたい」




真っ直ぐに瞳を向けてきた。



うっ、綺麗…。




「わっ、分かったよ!貰えばいいんでしょ!」




私は鍵を貰った。



白夜は満足そうな顔をした。




「…じゃあ行こう」




私と白夜は登校した。
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