焦点を合わせて
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学校へ着くと明らかに注目を浴びていた。




白夜が。





コソコソと声が聞こえる。





「だれ?」
「あんなにかっこいい人いたっけ?」
「転校生?」





私は大きく息を吸い、大きな声で言った。





「白夜、教室の場所どこだっけ?」




その噂の主が、昨日までみんながバカにしてた小鳥遊白夜であることを伝えるために。




さらに噂声が大きくなりザワザワと騒ぎ始めた。




「えっと、白夜くん、今までバカにしてごめんなさい、これからは仲良くしてくれると…」




「うるさい、名前呼ぶな、失せろ」




白夜は都合のいい人を冷たくあしらった。
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