焦点を合わせて
いや、あの有名な摂政みたいに一度に何人もの話聞けないから。




「ごめん、ちょっと用事あるからまた後で」





そう言って私は無理やり白夜を引っ張っていった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「白夜、なんか私の記憶と今のあなたが違いすぎるんだけど気のせいかな」




「気のせいじゃないよ、わざとだし」




「じゃあ、わざと髪伸ばして勉強も運動も手を抜いてるの?」




「目立ちたくないから」




「私の知ってる白夜じゃない」





「日和に俺の何がわかるんだよ」




「わかるよ!だって幼馴染だもん…」




「あの日…あの日、来なかったくせに?」




「それはっ、どうしても、行けなかったの」
< 4 / 41 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop