イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
「先生……! 好きです」
「ムリ。いっとくけど,バレて首とぶの,俺だかんな」
体育祭開始前,今年に入ってもう何度めか分からない告白をし,見事玉砕。
私が嫌ってことではない?という超ポジティブだった頃の自分を褒め称えたい。
でも,今日は普段と違うやり取り。
「……はぁ。最後の競技,ゴール1位で抜けたらな」
何がとは聞かない。
競技……リレー!?
得意も得意,大得意!なにせ私はアンカーですから!
でも,私に届くまでが問題だな……そう考えながらも,口からは
「はいっ!」
という元気な返事が出た。
………

「勝ちましたよ!」
「ゴールの勢いで転んだけどな」
「勝ちは勝ちです」
そうすねる私に先生はふっと笑った。
「まぁ,勝と思ってたけど」
「どうゆう意味ですか」
「俺も好き。お前が卒業するまでは,デートは俺んちだけだけど文句言うなよ」
先生は私の頭をくしゃっと撫でる。
そんなの……言うわけない。
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