イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
私はマンションにすんでいて、近くで花火大会をやっている時は、1番上の階まで上がると誰もいない空間で綺麗な花火を見ることが出来る。


私はそれを、毎年同じマンションに住む幼なじみと見る。


私達は、お互い好き合っていると分かってるけど、告白をすることも、されることもない。


「綺麗だね……花火」

「そうだな」


彼は何も言わず、私の手をそっと握った。


こうゆうところが、彼のズルいところ。


こうゆうことをするから、何の進展がないまま1年2年と過ぎていっても、私の心は彼から離れることが出来ない。


去年は小さなプレゼント。


今年は手を繋ぎ、来年は何? ハグでもするつもり?


ずっとこんな関係のままなんかで、2人での来年が……あるといいけど……


結局、自分だって彼に告白する勇気なんかないのにね。


私は綺麗な花火にそぐわない、何年分もの想いをのせた苦笑いを浮かべた。
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