イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
やってしまった…
音もなく零れる涙。
私は今日この日に,浮気性の彼に文句を言ってしまった。
静かに,それもほんの一言だけ。
でも,私の3年の沈黙は無に帰する。
仕方ないじゃないか。
彼が私との約束を忘れて,女の子に手ずからチョコを食べさせて貰っているのを見てしまったら。
にやける彼を見たら。
彼の冷たい目,言葉。
その全てが私をチクチクズブズブと傷つけた。
「ねぇ」
「あっ」
知っている声に顔をあげると,持っていたチョコは取り上げられる。
そして彼は中身を全て食べてしまった。
「何するの!善悪の区別もつかないの?!それはあんたのじゃ」
私が言葉を止めて腕をだらんと下げると,彼は顔を歪めた。
違う,もう,誰のものでもない。
そして彼の表情を見て思う。
彼のしたことはひどいけど,同時にすごく優しい。
「もっと傷つけ。もっと,もっと気が済むまで。そして,忘れて」
私は顔を歪める彼に手を伸ばした。
音もなく零れる涙。
私は今日この日に,浮気性の彼に文句を言ってしまった。
静かに,それもほんの一言だけ。
でも,私の3年の沈黙は無に帰する。
仕方ないじゃないか。
彼が私との約束を忘れて,女の子に手ずからチョコを食べさせて貰っているのを見てしまったら。
にやける彼を見たら。
彼の冷たい目,言葉。
その全てが私をチクチクズブズブと傷つけた。
「ねぇ」
「あっ」
知っている声に顔をあげると,持っていたチョコは取り上げられる。
そして彼は中身を全て食べてしまった。
「何するの!善悪の区別もつかないの?!それはあんたのじゃ」
私が言葉を止めて腕をだらんと下げると,彼は顔を歪めた。
違う,もう,誰のものでもない。
そして彼の表情を見て思う。
彼のしたことはひどいけど,同時にすごく優しい。
「もっと傷つけ。もっと,もっと気が済むまで。そして,忘れて」
私は顔を歪める彼に手を伸ばした。