イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
昼休み同クラの男子に呼ばれた私。
今日が何の日かバッチリ知っている私は
どの子に渡してほしいのかな~
と,友達の顔を思い浮かべては内心にまにまとしていた。
やがてその人はやってくる。
「…すきです」
彼は真っ赤な顔をして,それだけを私に伝えた。
「ぇ…と,誰,が?」
あれ? 思ってたのと違う? と混乱しながら訊ねれば,彼は
「君が」
とはっきり口にする。
「あ…え?!」
これは,知ってる。
逆チョコと言うやつだ。
でもその相手が私だなんて…
何やら顔が赤くなった。
実を言えば,私には恋とまではいかないものの気になっている人がいた。
だけど…
目の前の,私をじっと見つめる彼を見て,心が確かに揺れている。
うぅ~でも。だけど,そんな簡単に決めちゃ…
「友達からでも…いいですか?」
私は恥ずかしくて,両手で顔を覆う。
彼は
「良かった。絶対振り向かせるからっ」
と,小悪魔に笑って見せたのだった。
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