イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
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後輩(7ページ)最終継ぎ足し6月30日
1ヶ月ほど前。
私は記憶を失った。
突然脳卒中で倒れた、車を運転していたおじさんにひかれたのが原因だ。
誰も悪くない、本当に事故だった。
日常生活に支障はないが、1つ困ったことがある
それは目の前の男の子。
この子は私の後輩で、彼氏……だったらしい。
図書室で本を読んでいると、いつもやってくる。
この格好いい子と私がなんて、信じられない。
それに、私の記憶がないこともお構いなしに、抱き締めるなどして触れようとしてくるのだ。
ほら、今だって……
「先輩。抱きしめて良いですか?」
もう抱きしめてるくせに、耳元でそう囁いてくる。
もし、私がこの状態のまま好きになってしまっても、この子は私を受け入れてくれるだろうか?
「先輩。好きです。だから……」
安心して俺を好きになって?
そう囁く彼は、最初からそのつもりだった……。