イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
私は私を好きだと言い,顔を赤くする人が好き。
その為なら,キスだってしてあげるしさせてあげる。
だけど,隣を歩く,私に告白してきた何人目かの彼氏は,全くそうゆう素振りを見せない。
例えば
「ねぇ,疲れちゃった。あそこのカフェに寄ってから帰らない?」
私が上目で訊ねても
「いいですよ」
クールにかわす。
なんだか少しだけ,ここまでくると自信が無くなって来た。
「ねぇ,あたし,もしかして可愛くない?」
彼の袖を掴んで,聞く。 
私は至って真面目だ。
「はぁ,なに言ってんすか」
「だって私が何しても変わらないから」
「そんなの,いつでも可愛いからに決まってるじゃないですか」
「え」
そんなこと,言われたことない。
「先輩,キスして良いですか?」
「だっだめ!」
何でか分かんないけど今はだめ。
「手なら,繋いでもいいけど」
「先輩,カフェは?」
「いいの!」
「ははっ…ふっ。はい」
手は,繋いだ。
< 40 / 92 >

この作品をシェア

pagetop