イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
幼なじみ(9ページ)最終継ぎ足し6月23日
『ヒロイン目線』
いつも泣いてうずくまっていた彼。
私は,そんな年下の情けない彼の手を
『しょうがないなぁー』
なんて,小さな頃はおねぇさん気分でひいていた。
それが今や……どうだ。
「待ってよ~」
手をひくどころか逆に追いかけられる始末。
「なんで逃げるの?」
スペックの高い彼は運動神経も良い。
凡人を極めている私はすぐに捕まった。
コテンっと可愛らしく首をかしげる彼は,何て言うか……昔と比べて……
「全っ然可愛くないっ!!」
まず纏う空気が全く違う。
ニコニコと笑うその顔も,暗に
『逃がさないよ?』
そう言っているようにしか思えない。
時折男を見せるようになった彼。
その変化に私の心が追い付かない。
いつだって揺れている。
このままじゃ……
「君は可愛いよ。だから,ねぇ,早く僕に堕ちてよ」
私の目は,彼の妖しく細められた瞳にひどく惹き付けられた。
いつも泣いてうずくまっていた彼。
私は,そんな年下の情けない彼の手を
『しょうがないなぁー』
なんて,小さな頃はおねぇさん気分でひいていた。
それが今や……どうだ。
「待ってよ~」
手をひくどころか逆に追いかけられる始末。
「なんで逃げるの?」
スペックの高い彼は運動神経も良い。
凡人を極めている私はすぐに捕まった。
コテンっと可愛らしく首をかしげる彼は,何て言うか……昔と比べて……
「全っ然可愛くないっ!!」
まず纏う空気が全く違う。
ニコニコと笑うその顔も,暗に
『逃がさないよ?』
そう言っているようにしか思えない。
時折男を見せるようになった彼。
その変化に私の心が追い付かない。
いつだって揺れている。
このままじゃ……
「君は可愛いよ。だから,ねぇ,早く僕に堕ちてよ」
私の目は,彼の妖しく細められた瞳にひどく惹き付けられた。