イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
しんしんと降る雪。
サクサクとなる足元を見ながら君と歩く。
「ずっと一緒だったのに……これで最後だね」
君はなにも言わない。
「あのね。私…ずっと君が好きだったの。最後だとこんなに簡単に言えるんだね。知らなかった」
知りたくも,なかった。
「雪……ついてるぞ」
「え?」
彼を見上げると,大きな影に覆われた。
「んっ……」
なんで…
「ははっ」
それより,君,そんな顔出来たの。
初めて知った。
君も,寂しがってくれてるの?
なら,いいや。
さっきのも許してあげる。
だから…ね? そんな苦しそうな顔しないで。
じわじわと涙が上がってきて,私は笑った。
目を細めて,雫に気付かれないように。
「…俺,迎えに行くから……!」
「っは」
目の端にたまった涙が,目を見開いた反動ではじける。
「……ふっ……あはっ……んじゃ,待ってるからね」
別れ際,まだまだ青かった私たちが交わした,静かで大きなやくそく。
サクサクとなる足元を見ながら君と歩く。
「ずっと一緒だったのに……これで最後だね」
君はなにも言わない。
「あのね。私…ずっと君が好きだったの。最後だとこんなに簡単に言えるんだね。知らなかった」
知りたくも,なかった。
「雪……ついてるぞ」
「え?」
彼を見上げると,大きな影に覆われた。
「んっ……」
なんで…
「ははっ」
それより,君,そんな顔出来たの。
初めて知った。
君も,寂しがってくれてるの?
なら,いいや。
さっきのも許してあげる。
だから…ね? そんな苦しそうな顔しないで。
じわじわと涙が上がってきて,私は笑った。
目を細めて,雫に気付かれないように。
「…俺,迎えに行くから……!」
「っは」
目の端にたまった涙が,目を見開いた反動ではじける。
「……ふっ……あはっ……んじゃ,待ってるからね」
別れ際,まだまだ青かった私たちが交わした,静かで大きなやくそく。