イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
「なんしよーと?」

私はソファーでスマホをいじる彼氏に後ろから問いかけた。

「……方言でとーばい。」

「あ……」

彼の一言に、私は少しだけショックを受ける。

「別にええやろ? あんたの家なんやけ。それに標準語って以外と難しんちゃ」

いつかのために標準語の習得に挑戦中の私は、彼にそう拗ねて見せた。

彼はそんな私を気にせず、にやりと笑う。

「まぁな。別に良いっちゃけど…………こげなこともここじゃないと出来んしな」

彼は私を引き寄せる。

次第に彼の顔がアップになって……

---私は方言も標準語も関係なく、言葉すら出なくなった。
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