イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
「……寂しいな」

休日、何となく外に出て、ふとそんなことを思った。

視線を落とした私は、足をぷらぷらとさせながら歩き、あ~あ、と上を向く。

「お~い!!」

私以外誰もいない道、明らかに私に声を掛けている。

それが誰かと頭で認識するよりも早く、心がトキンと小さく動いた。

パッと振り返ると、やっぱり彼だ。

走ってくる彼に、私からも向かっていく。

「うおっ!? どうした?」

勢いに任せて抱きついた私。

アタフタとする彼は、とってもかわいい。

丁度、誰かに会いたかった。

他の誰でもない、貴方に会えたことが嬉しい。

私は背の高い彼の肩の辺りまでしっかりとてをまわし、甘えるように抱きついた。

「ふふっ」

そう。

彼が居るだけで、私の1日は幸せ色に色付いた。
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