イケメンと数多の恋心|エアラブ掲載の短編を載せていくだけのものです。なので、1つの物語ではないです|
義兄(2ページ)最終継ぎ足し2月2日
3,2,1…
「明けまして…」
隣にいる背の高い義兄を見上げて,私の言葉はその人に飲み込まれた。
…比喩でも何でもなく。
「なっなに…を…」
「ははっ顔赤いんですけど」
誰のせいだと…!
口をパクパクさせても,そこから音は出ない。
私が妹だと頑張って思い込もうとしてるのに,この男はすぐ惑わそうとする。
「あぁ。正月だって? うん,おめでとう。妹ちゃん?」
「……おめでとうお兄ちゃん」
妹なわけないだろ。
そんな視線から逃れて,私は言い返す。
「へぇ,そうゆう感じ?」
少しイラッとした顔をして兄は私に近づく。
私は,動けなかった。
急だったから,それだけ。
私達の気持ちはきっと一緒。
でも私は何一つ捨てることが出来ないから,私達は兄妹。
「今年は手加減しないから。神頼みもしてきたしね」
バカじゃないの。
揺らぎそうだ。
私が,余裕と意地っ張りがなくなるくらい心乱された時,それが私達の始まり。
「明けまして…」
隣にいる背の高い義兄を見上げて,私の言葉はその人に飲み込まれた。
…比喩でも何でもなく。
「なっなに…を…」
「ははっ顔赤いんですけど」
誰のせいだと…!
口をパクパクさせても,そこから音は出ない。
私が妹だと頑張って思い込もうとしてるのに,この男はすぐ惑わそうとする。
「あぁ。正月だって? うん,おめでとう。妹ちゃん?」
「……おめでとうお兄ちゃん」
妹なわけないだろ。
そんな視線から逃れて,私は言い返す。
「へぇ,そうゆう感じ?」
少しイラッとした顔をして兄は私に近づく。
私は,動けなかった。
急だったから,それだけ。
私達の気持ちはきっと一緒。
でも私は何一つ捨てることが出来ないから,私達は兄妹。
「今年は手加減しないから。神頼みもしてきたしね」
バカじゃないの。
揺らぎそうだ。
私が,余裕と意地っ張りがなくなるくらい心乱された時,それが私達の始まり。