私は





卒業式本番です。










緊張でドキドキしていますが、これは私だけではないでしょう。









やっと最後の歌、旅たちの日を歌います。







後ろの男の子は鼻息が私の頭にかかるくらい泣いています。
私は心の中で、ふふと笑うと同時に私には分からない感情だと冷たい事を考えてしまいます。











卒業式が終わりました。
みんな涙ぐみながら下級生や先生方の作ったアーチを潜り花束を貰います。









私はというと、隅の方で早く帰りたい。この時間はいつまで続くんだと悪態をついていました。












そんな私でも中学生になれば学校にも行けて、新しい学校から来たクラスメイトと仲良くなれると幻想を抱いていたのです。











でも、その幻想とは大きく離れた現実が私を待っていました。







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