君の隣にいたかった。
だからね叶君。それを見つけたら、本音を叫んでいいよ。
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我慢しないで、辛いことも悲しいことも おっきい声で叫んで。
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私が全部、受け止めるよ。
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それのある場所は、私の病室のどこかだよ〜!
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見つけるまで帰れませんっ!(笑)
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大好きな叶君へ。私は、叶君が好きです。大好きです。
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本音を言えば、病気のこと、怖かった。でもきっと、
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最後は叶君と一緒だったかな。だからもう悔いなし!
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だから、叶君も幸せになって下さい。
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叶君が大好きすぎる 凛華より♡







そんな、手紙だった。


凛華の文字……これを書いた時は、凛華は生きてたっ……。


俺だって好きだっ……俺の方が好きだっ……。


手紙の文字が、俺の涙でじわりと滲む。



でも俺の涙で濡れる前から、ほかの文字が滲んでいる箇所があった。



もしかしたら、これを書いている時、泣いていたのかもしれない。


……任せておけ。俺が、見つけ出してやるよ。


俺は立ち上がって病室に戻った。
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