君の隣にいたかった。

そう思った時、私の唇に、叶君の唇が触れた。


キ、ス……。






『俺が先に言っていい?』


『えっ……?』


『生まれ変わったら、俺と……―――結婚してください』


『!!!』






あの頃……最初は、感情なんてなかった。


死んでもいいと、思ってた。


なのに君と出会って、感情が戻って、いつの間にか好きになった。


生きたいと、思えるようになった。


君の隣はあったかくて、幸せだった。






『こ、こんな私でっ……よければっ……』


『!……うん。俺は凛華がいい。凛華じゃなきゃ嫌だ』


『私もっ!』







これからだって、何があろうとも叶君の隣で……

いつまでも笑い合って過ごしていけたらいいな。











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