期間限定マリアージュ～四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図～

私は槇村先生と話を弾ませていると浩明さんはワインボトルを持つ男性を話をしていた。

「あの…浩明さんと話をしてる方は誰ですか？」

「あ…伊集院紡(ｲｼﾞｭｳｲﾝﾂﾑｸﾞ）…伊集院敦司元総理のご子息だ…君知らないの？」

「え、あ…伊集院さん・・・」


伊集院家の遠戚だとは訊いたけど、本当なんだ…

チラリと伊集院さんの方を見ると彼も私を見た。

「・・・浩明お前…俺のコト…彼女に紹介してないのか？」

「ん、あ・・・すまない」

「俺は伊集院紡…浩明とは遠戚で、｢帝商フーズ｣の経営コンサルタントもしている…君の作るスープで『PB(プライベートブランド』を作りたいと浩明に相談されているし…君とは仕事でも顔を合わせるかもしれないな…その時は宜しくな」

「あ、はい…こちらこそよろしくお願いします」

私は伊集院さんと握手を交わした。