期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
全体的に赤と金色で統一された室内。
豪奢な応接ソファと大理石のローテーブル、足許は高級なペルシア絨毯が敷かれていた。
「君は…?」
「伊集院さん?」
「知り合いか…ミスタ―伊集院」
「親戚の奥さんだ…」
「へぇー…親戚か…」
伊集院さんと対峙するようにソファに腰を下ろすのは長身で褐色の肌の彫りの深いアラブ系の外国人だった。
でも、彼の瞳だけを見ていると私と同じで青く、西洋人のように思えた。
「紹介する…彼は『ガダール王国』王太子・アヴァン・シト・ハフィール」
「『ガルーダ王国』?」
初めて訊く国名。
豪奢な応接ソファと大理石のローテーブル、足許は高級なペルシア絨毯が敷かれていた。
「君は…?」
「伊集院さん?」
「知り合いか…ミスタ―伊集院」
「親戚の奥さんだ…」
「へぇー…親戚か…」
伊集院さんと対峙するようにソファに腰を下ろすのは長身で褐色の肌の彫りの深いアラブ系の外国人だった。
でも、彼の瞳だけを見ていると私と同じで青く、西洋人のように思えた。
「紹介する…彼は『ガダール王国』王太子・アヴァン・シト・ハフィール」
「『ガルーダ王国』?」
初めて訊く国名。