期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
浩明さんはお手洗いに、万葉さんは梨美ちゃんの授乳で隣の部屋に行ってしまった。

ダイニングテーブルには私と高崎さんの二人。

実来斗君はお腹がいっぱいになり、リビングのラグで車の玩具で遊び始める。

「君の母親・佐久間瑠莉さんのコトは良く知っている…瑠莉さんは俺と浩明の英語担当教師だった」

高崎さんと浩明さんは母の教え子だった。

「そうだったんですか…」

「やっぱり…浩明は何も君に話していないようだな…」

「はい…」

高崎さんは急に口を噤み、考え込んでしまった。

「母はどんな先生でした?」

「美人で人気のある先生だったよ」

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