期間限定マリアージュ～四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図～

「佐久間瑠莉は私の母です…田代明斗さんって誰ですか？」

「高崎竣斗前社長のお兄さんだ…」

紡様が麻莉の質問に答えた。

「えっ!?高崎さんの？？」

「・・・麻莉は何も知らないんです！！お二人共外で話をしましょう…」

俺は麻莉にこれ以上知られてはマズいと思い、外で話をしようと二人に勧めた。

「いえ…私にも知る権利があります！！浩明さん」

「何も知らないってどういうコト？浩明君…麻莉さんは全部知ってて…」

「それは…」

麻莉は俺を恨めしそうに見ていた。

「後日、この件に関しては邸宅に伺い話をしましょう…佑介様・・・まずは麻莉に全てをお話しますので…本日はお引き取り下さい…」

「分かった…では、後日改めて謝罪の場を設けてくれ…浩明君…帰ろうか?紡君」

「はい…」

二人は控室を出て行った。