期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
「だが…その思いを達成させるには明斗さんが邪魔だった。
だから、父は明斗さんの車に細工して、事故に見せかけて殺したんだ…」

「!!?」
麻莉は俺の言葉に何も言わなかった。
「・・・警察も二人の事故の不自然さに気づいた…しかし、神戸家は伊集院家の遠戚。それを世間に知られたら、警視総監である佑介様の進退にも関わる。だから、事故として処理した。
だが、彼はそれを申し訳なく思い…先ほど…謝罪に来たんだ」


「・・・」


「峻斗の家と俺の家は共同経営者のクセに…プライベートでは家同士が仲たがいしていた。
でも、俺と峻斗は仲が良かった。それを良しとしていない父さん達が…俺と君を結婚させたのは息子の俺に対する復讐だ…俺が父に逆らい続け、峻斗の味方をしたから…二人が死んだのは全部俺のせいだ・・・」

俺が麻莉の前で土下座をした。

「すまない…麻莉。せめてもの償いとして、君に遺産の全てを与える為に…子作りを決意した…」



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