期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
新たな罪
全てを知り、私は茫然とした。
私の前で土下座をして謝る彼を見て思った。

時々、悲しそうに私を見ていた彼の目。

その理由を知った気がした。

「立って下さい…浩明さん」


「しかし…」

「今更謝罪されても母は戻って来ません…」

「・・・」
彼は立ち上がり、私と見つめ合う。

彼の瞳や表情は戸惑いで、どうしていいのか分からない様子。

―――でも、これは自殺した彼の父親の罪





< 132 / 207 >

この作品をシェア

pagetop