期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
部屋に入ると開放的で広い部屋に瞳が埋め尽くされた。

「気に入ったか?麻莉」

「あ、はい…」

「ウエディングカップルやハネムーナーが宿泊するデラックスエクゼクティブスイートだ」

「へぇー・・・」

彼は私に説明しながらも荷物を部屋まで運んでくれたベルボーイにチップを渡した。

ベルボーイは爽やかな笑みを浮かべて、部屋を出て行った。

彼は籐のソファに腰を据えて休憩する。

私はバルコニーに出て、海へと突き出るように尖がった崖とその向こうに見えるエメラルドグリーンの海を見つめた。

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