期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
内線電話に出た弘瀬は俺を不敵な目つきで見つめる。

「奥様がお見えになりましたよ…社長」
「そっか…じゃ迎えに行ってくれ。弘瀬」
「承知しました…」

*******
「来たか…麻莉」

午後十四時からの試食会に麻莉をアドバイザーとして呼んだ。

『セボン』初のPBブランドに麻莉の手作りスープを企画。
ようやく試作品が完成した。

「試食会まで時間があるから…ソファに座って待って居るといい」

「あ、はい…」

俺は麻莉をソファに座らせた。

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