期間限定マリアージュ～四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図～

過保護な夫

私達はそのまま自宅マンションに戻った。

「槇村先生の話では赤ちゃんはまだ小さいから…検査してもエコーで見えないようだ。だから、もう一度…再来週辺り…二人で病院に行こう」

「あ、はい…」

まさか…こんなに早く赤ちゃんがデキちゃうなんて…

目の前に座る浩明さんの顔は何処か浮かない。
私も複雑だけど。
でも、この子は二人の赤ちゃん・・・

「・・・遅ればせながら、もう少し甘い新婚生活を送りたいと思ってしまった」

私は彼の浮かない顔の理由が分かり、ホッと胸を撫で下ろした。

「浩明さんは赤ちゃんが出来て…嬉しくないのかと思って…悲しいキモチになりました…でも・・・私の思い過ごしで安心しました」

「いや…嬉しいぞ…唯、こんなにも早くデキるなんて…夢にも思わなかっただけだ…」

「私はデキるんじゃないかと思いましたが…」

「そうか？」