期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
俺は麻莉の伯父に訊いたが、瑠莉さんの交際相手の有力な情報は得られなかった。
『伊集院本家』

俺は一人で佑介様に会った。

「・・・本当に申し訳ないことをしたと思っている。浩明君」

「貴方に迷惑を掛けたのは父の方です…顔を上げてください。佑介様」

そう全て…父のせい。
「しかし…」

頭を上げない佑介様に俺も困惑する。

「では罪滅ぼしに…麻莉についての調査をお願いしていいですか?」

「麻莉さんの調査?」

佑介様はようやく顔を上げて、俺と顔を合わせる。

「麻莉の父親について調査をして欲しいんです・・・」

「・・・それで罪滅ぼしが出来るなら…俺の警視総監の力をフル活用して全力で調べるぞ。浩明君」

「お願いしますね…佑介様」

「じゃ今から・・・調査を開始するから…銀座に行こうか?浩明君」

「銀座??」

佑介様の行きつけの店か?

「麻莉の父親と関係ありますか?」

「関係はない…でも、罪滅ぼしの一環だ…」

「新婚の浩明をダシに使って…銀座ですか?佑介さん」

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