期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
長身で顔も整っているし、人目を惹いた。

「何処か行きます?」

「いえ…もう帰ります…」

「じゃ俺が車で送りますよ…」

「でも・・・方向が・・・」

「俺、汐留分室に用あるし…大切な患者さんなので…安全運転で送ります…」

「じゃお言葉に甘えます…」

私は槇村先生の車は近くの商業施設の駐車場に停まっていた。

左ハンドルの白い外車。

「俺のボルボちゃん…先週納車したばかりなんですよ…」
槇村先生、嬉しそうにボンネットを撫でて自慢した。
「新車ですか…」

「そうなんです…あ…妻もまだ乗せてないし…女性を乗せるのは初めてかも…」

槇村先生は後部座席のドアを開いた。

「どうぞ…アミーラ」

「えっ?もしかして…私の父のコト??」

「あ・・・神戸社長から訊きました…『ガルーダ王国』の姫様だって…姫様の担当医なんて…凄いプレッシャー掛かってますよ…」



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