期間限定マリアージュ～四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図～

｢だから…それなりに医療機関の整備には力を入れている…国王陛下の病を完治させることが…我が国の民たちの願いだ・・・」

「そうか…」

「その為に俺は医大に入り、医者になる為の勉強をしている。臍帯血なら、HLAが多少一致していなくても移植は可能だ・・・」

「・・・　『ガルーダ王国』まで…長く見積もっても…一ヵ月はかからないだろう…彼女は妊娠七ヵ月に入ったばかり…国に着いても…産み月じゃない…それに彼女の妊娠経過には問題があり・・・臍帯血の採取は許可できない…」

「・・・子供のことはどうでもいい…俺が救いたいのは父上だ！！」

イヴァンさんは槇村先生を突然殴りつけた。

優しいアヴァンさんに対してイヴァンさんは気性が荒かった。

「いいか？このまま死にたくなかったら、俺の指示通りしろっ！ドクター・槇村」

「・・・」