期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
彼はコーヒーを啜り、生ハムサンドを食べながら、テーブルに上にノートパソコンを置いて、リモートワークを始めた。


神戸社長は本当に私のラストまでああやって粘るつもり?

私は彼に時折目を光らせながら、仕事をこなした。

「どうぞ」

私は彼のチョコロールケーキを差し入れる。

気難しそうな表情を浮かべる彼を気にかけ、糖分も必要かと思い、奢りで持って行った。

「差し入れです…」

「・・・サンキュー」

「いつまで居るつもりですか?」

「閉店は八時だろ?後一時間半だ…それまで待つ」

「・・・」

「明日から出張なんだ…それまでに…渡したいモノがあって…」

「渡したいモノって?」


「カウンターに戻らないと…」

彼は私を急かした。
振り返るとカウンターには列ができていた。



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