期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
ホテルのロビーエントランスを彷彿させる広々と開放感溢れる会社のエントランス。

何度来ても、圧倒される。

私は受付席に座る受付嬢の元へと急ぐ。

すると私の元に一人の紺のスーツをキチンと着こなした真面目そうな男性が近寄って来た。

「佐久間さん…お待ちしておりました。社長秘書の弘瀬(ヒロセ)です。私が社長室までご案内致します」

「え、あ」

ワザワザ秘書が私の到着を待って居た。

「私について来て下さい…」

「あ、はい…」

私はこのVIP対応に首を傾げながらも、弘瀬さんの後を付いて行った。

そして、幹部フロア直通のエレベーターで三十階の最上階を目指す。
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