期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
ケチで有名な父が人に自分の金を使って援助するなんて信じられない。
横領した金を佐久間さんに流したんだな・・・

「次は麻莉さんの夫である俺に面倒を見て欲しいと…言うんですね…」

「はい…」
佐久間さんは平然と答えた。
プライドはないんだろうか?

人の金を宛にしてずっと生活していたから、感覚がマヒしているんだろうな。

自分で汗を流して、稼ぐ意欲はもうないようだ。

「今…此処では返事は出来ない。貴方のコトは、家族のコトを至急にこちらで調べ、後日連絡させて貰う」

「そんな・・・」

「…まさか…当面の生活費もないのか?」
「すいません・・・」

俺はソファから腰を上げて、彼の当面の生活費の額を小切手に書き込んだ。

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